旧旭東幼稚園園舎
きょくとうようちえんえんしゃ
概要
旧旭東幼稚園園舎は,岡山市旭東尋常小学校附属幼稚園の園舎として,小学校校舎とともに,明治41年6月に竣工した。設計は,岡山県工師の江川三郎八である。
園舎は,木造平屋建で,八角形平面の遊戯室の四方に保育室などが取り付く,いわゆる梅鉢型の平面とする。遊戯室は,中心に八角形断面の柱を建て,周囲にガラス入りの建具を巡らせるなど,採光に配慮したつくりとする。屋根はマンサード風の宝形屋根とし,保育室の小屋組は,洋小屋を組む。
旧旭東幼稚園園舎は,梅鉢型平面を最初に採用した幼稚園園舎建築であり,梅鉢型園舎の原型となったことで,幼稚園史上,高い学術的価値が認められる。