旧登米高等尋常小学校校舎
とめこうとうじんじょうしょうがっこうこうしゃ
概要
明治六年に開校され、同二十一年移転して現在地に建築されたものである。設計者は宮城県技手山添喜三郎で、彼はその頃の県下の公共建築を数多く手掛けている。
木造、二階建、建築面積八四一、七平方メートル、平面はコの字形で吹抜けの片廊下式とし、下見板張りの外壁に引違い窓を連続させて採光面積を大きくとり、装飾が少い。初期の擬洋風とは違った和洋折衷の様式をもっており、明治時代の学校建築の流れを知る上に重要な遺例である。また、地方文化を示す建築としても意義が深い。