諏訪原城跡
すわはらじょうあと
概要
S50-5-115諏訪原城跡.txt: 城跡は大井川右岸の牧ノ原台地北部、標高200メートル前後のところにあり、戦国期には東海道が菊川から牧ノ原に上る地点を扼す戦略上の要地であった。ここに初めて築城したのは武田信玄で、永禄12年(1569)甲斐から駿河に入り、さらに遠江をうかがう橋頭堡として築いたものである。信玄の後を継いだ勝頼が、天正元年(1572)ここに大規模な修築を加えたが、徳川方の反撃も早く、天正3年には落城し、その後はかえって、高天神城攻略の基地となった。
現在でも『甲陽軍鑑』に見える郭や丸馬出し及び堀、土塁がよく遺存しており、橋頭堡の城砦としての秀れた築城術をうかがい知ることができる。