白峰のかんこ踊
しらみねのかんこおどり
概要
この芸能は、石川県石川郡白峰村に伝承されるもので、白山の開山祭の宵宮(七月十七日)に行なわれる。風流踊の一種で、民謡などをふくめて地方的特色の豊かなものである。
かんこの呼称は羯鼓とも蚊遺火【かんこ】とも、また神子からきたともかわれる。
由来では養老元年、白山での修業を積んだ神々しい泰澄大師を歓喜跳躍して迎えたときの踊を伝えたものともいう。
躍は羯鼓を肩から吊し、それを両手の撥で打ちながら踊るもので、その形式には座敷踊、庭踊、変装踊などがあり、それぞれ芸態を異にしている。
なお、めでた、はいや、どっこいしょなどの民謡やわらべ唄にも古風を伝えるものがあり、民俗音楽としても貴重なものである。
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