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兜跋毘沙門天立像

とばつびしゃもんてんりゅうぞう

概要

兜跋毘沙門天立像

とばつびしゃもんてんりゅうぞう

彫刻 / 奈良県

平安時代 11世紀

木造 寄木造 白土地 彩色 彫眼 立像

像高164.0

1躯

井上三郎旧蔵

重要文化財

 京都・東寺には中国・唐から将来され、平安京の守護神として羅城門(らじょうもん)上に安置されたと伝える毘沙門天(びしゃもんてん)が現存する。「兜跋毘沙門(とばつびしゃもん)」と称されるこの東寺像は、宝冠をかぶって外套状を呈する金鎖甲(きんさこう)(鎖を編んだ鎧)をまとい、二鬼(尼藍婆(にらんば)・毘藍婆(びらんば))を従えた地天女(ちてんにょ)が差し出す両手の上に立つなどの特徴がある。本像はその忠実な模像で、原像の精悍な顔立ちや引き締まった体つきもよく再現されている。なお「兜跋」の語源・語義については諸説あるが、近年は毘沙門天がもつ宝塔(ストゥーパ)に由来するとの見方が強い。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.109, no.143.

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キーワード

毘沙門天 / / 立像 / Nara

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