祓川の神舞
はらいかわのかんまい
概要
これは宮崎県西諸県【もろがた】郡高原町大字蒲牟田【かまむた】に伝承されている神楽で霧島東【つま】神社社家の年中行事として行われている(もとは旧暦の十一月十六日、氏子宅を神楽宿として行っていたが、今は十二月の第二土曜日、公民館を御講屋【みこうや】として行われている)。
夕刻から夜を徹して演じられるが、舞庭は一間七尺で三間四方、一方に柴垣を自然木の柴で作る。舞は、太鼓、笛、摺金の囃子につれて三十三番舞われる。
白装束に赤だすきの服装で、白刃を持って舞うものが多く、長い長刀を隆々と振り回して舞う長刀の舞をはじめ、所作は勇壮活発である。
出雲流神楽の系統にあるが、散楽ぶりが多く、古い能の様式も残すとみられている。
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国指定文化財等データベース(文化庁)