乙島祭り
おとしままつり
概要
乙島祭りは、玉島乙島の鎮守、戸島神社境内で例年10月最終の日曜日に行われる秋祭りです。奴踊り、鬼舞、獅子舞がくりひろげられるとともに、大場物と呼ばれるお舟や千歳楽やだんじりが早朝、神社境内に集まり、その後は、各町内を練り廻ります。 13町内から出される大場物は、2本の担ぎ棒の上部に舟型や布団をのせたものです。中でも、3層から5層の赤い布団を重ねた形の千歳楽は、美しく彩られた刺繍や彫刻によって一層、華やかさを増しています。大場物は、太鼓と伊勢音頭に奏でられながら町内を廻り、夕方時、再び境内へと戻ってきます。この頃、祭りは佳境に入り、勇ましいかけ声とともに急な石段に沿って大場物を担ぎあげる姿は誠に壮観です。こうして乙島祭りは、近世末期の祭礼の要素を残しつつ、地域の特性である海の歴史を反映したものとして次代へと引き継がれています。
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学校法人加計学園 倉敷芸術科学大学