2代歌川広重画《諸国六十八景 越中 青城山》
にだいうたがわひろしげが しょこくろくじゅうはっけい えっちゅう あおじょうやま
概要
出版元:蔦屋吉蔵。
《諸国六十八景》(全68図)シリーズのうちの1枚(33図目)。
近景に氷見の阿尾(「青」は誤記)城を、遠景に現富山県高岡市の守山城(城山)を描く。本シリーズは全国の名所、景観を一国につき1つずつ取り上げて描いたもの。本図は淵上旭江画《北陸奇勝》(1800年)に収録の「越中青城山」から写したものである。
2代広重(1826~69)は幕末の浮世絵師。初代の門人で、師の没後2代目を継いだ。別号に重宣、一幽斎、一立斎などがある。
旧「佐伯コレクション」。
【参考文献】
・佐伯孝夫著『浮世絵に描かれた加賀、越中、能登の人物の風景 佐伯浮世絵コレクション図録』(平成17年)
・『高岡市立博物館 特別展「浮世絵に描かれた加越能 ~佐伯コレクションの世界~」図録』(令和5年)