押隈 五代目市川三升
おしぐま ごだいめいちかわさんしょう
概要
押隈 五代目市川三升
おしぐま ごだいめいちかわさんしょう
本紙380×605、軸長490、全長1280(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-6
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:『押戻』の隈、筋隈。荒事の典型的な隈取の一つ。紅色の隈は正義のヒーローの力強い筋肉の盛り上がりと血管の怒張を表す。役者:五代目市川三升(十代目市川團十郎)。役名:歌舞伎十八番『押戻』の竹抜五郎。昭和9年(1934)4月、東京歌舞伎座公演時のもの。『押戻』はもともと独立した演目ではなく、芝居のなかで怨霊を押し戻す役。五代目市川三升は、これを岡鬼太郎の脚本により、独立した一幕物にして上演した。添書:「押戻す/ちからかよわし/春の風 甲戌春日/扮竹抜五郎 三升併題(朱印)家伝/十八番」。