押隈 五代目市川三升
おしぐま ごだいめいちかわさんしょう
概要
押隈 五代目市川三升
おしぐま ごだいめいちかわさんしょう
本紙350×1110、軸長460、全長1640(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-16
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:不動の隈。妖怪変化の役に用いる茶色の隈だが、不動は神霊であり、邪悪な存在ではない。役者:五代目市川三升(十代目市川團十郎)。役名:歌舞伎十八番『不動』の不動明王。初代團十郎は元禄16年(1703)、江戸・森田座『成田山分身不動』で不動霊像に扮し、大当たりを取った。初代以来、團十郎家が成田不動への信仰が篤いことは有名。二代目團十郎初演の『雷神不動北山桜』では、大詰で、不動明王が示現し悪を退治する。現在、『不動』の単独上演はない。添書:「金屏に/紅一輪の牡丹かな 十八番之内/不動を演して 三升(朱印)福」。