市辺遺跡出土品(285点)
いちべいせきしゅつどひん
概要
市辺遺跡は丹波と播磨を貫流する加古川上流部の沖積平野に立地しています。
奈良時代の大型の掘立柱建物や流路が見つかり、木簡や墨書土器など大量の文字資料が出土しました。封緘(ふうかん)木簡や国司見舞いの木簡、郷里制(717~740)下の木簡、郡里制(701~717)下の木簡などがあり、当時の役所の様子がうかがえる資料となっています。
遺跡の近くには古代山陰道が通っていたと考えられ、加古川水運と陸運の中継地点としての施設があったと考えられています。
同じ郡内にある山垣遺跡との比較検討することで、地方行政のありかたがうかがえる貴重な資料です。