小形仿製鏡
こがたぼうせいきょう
概要
表山遺跡は明石川支流伊川右岸の尾根上に立地する弥生時代中期末から後期初頭の高地性集落で、環壕をめぐらしています。遺跡からは明石海峡や、大阪湾の一部も望むことができ、交通の要衝に位置することがわかります。
壕の底から小形仿製鏡や鉄鏃、弥生土器が見つかりました。
小形仿製鏡は北部九州産と考えられていますが、入手経路としては表山遺跡から吉備系の土器が出土していることから瀬戸内経由であると考えられます。
この種の鏡としては、北部九州から近畿地方へもたらされた最古の鏡であり、流入の時期がわかる貴重な資料です。