南塚原58号墳出土象嵌装大刀
みなみつかはら58ごうふんしゅつどぞうがんそうたち
概要
南塚原58号墳出土象嵌装大刀
みなみつかはら58ごうふんしゅつどぞうがんそうたち
埼玉県
古墳後期
本品は、平造りの鉄製の大刀で、鍔(つば)と鎺(はばき)を装着し、茎(なかご)部に縁(ふち)金具(かなぐ)がある。象嵌は鍔と鎺と縁金具に施されている。鍔の窓は8ある。窓の外側に「の」を反転した渦巻(うずまき)文(もん)を、窓の間には渦(うず)文(もん)を連結させてS字状の文様を、耳には二重の半円文を交互に配す。鎺の側面には二列の円文を、縁金具には半円文を配す。
全長93㎝、刃部長82㎝、鍔は縦8.5㎝、横6.8㎝。
1点
埼玉県児玉郡神川町植竹867-2
神川町指定
指定年月日:20170127
神川町教育委員会
有形文化財(美術工芸品)
南塚原58号墳は、大字二ノ宮地内に所在し、平成9年度に農業基盤整備事業に伴って発掘調査が実施された。58号墳は径約18mの円墳で、横穴式石室の玄室より本品が出土した。