馬場代2号墳出土品
ばばだい2ごうふんしゅつどひん
概要
馬場代2号墳出土品
ばばだい2ごうふんしゅつどひん
福岡県
古墳
横矧板鋲留短甲
右脇を蝶番金具で連結した、右前胴開閉式の横矧板鋲留短甲である。左前胴は後胴と一体造りで、右前胴は別造りである。前胴、後胴ともに横長の鉄板を7段重ね鋲留めする。厚さ1mmの鉄板を合計22枚用いる。
5世紀後半とされる稲童8号墳出土の横矧板鋲留短甲と比較して省力化が進んでいるため、5世紀末の所産と考えられる。
大刀
大刀は平造りの直刀である。目釘孔は茎尻から2.0cm、10.2cmの2ヶ所にあり、後者には目釘が遺存する。5世紀代に位置づけられる。
鉄鏃
総数40本が出土した。大半は腸抉(わたくり)(かえし)の長さが左右で同じだが、一部左右で長さが極端に違うものもある。5世紀後半~末葉の標準型式である。中空で筒状の矢柄(やがら)が一部遺存する。茎に糸状の繊維を巻きつけて矢柄を装着している。
横矧板鋲留短甲 前胴高35.8cm、後胴高44.9cm、最大幅46.0cm
大刀 全長97.2cm、刀身長80.7cm、茎長16.5cm、厚み0.7cm前後
鉄鏃 全長14cm前後
四二点(短甲 一領、 大刀 一振、 鉄鏃 四〇点)
福岡県行橋市中央1丁目9番3号
行橋市指定
指定年月日:20180704
行橋市
有形文化財(美術工芸品)