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赤漆塗木鉢

あかうるしぬりもくはち

概要

赤漆塗木鉢

あかうるしぬりもくはち

土器・土製品類 / 縄文 / 東北 / 青森県

青森県

縄文

木製赤漆塗り。上面観楕円形で、長軸方向の相対する位置に、台形の把手がつく、内外面全面に赤漆が塗られた大形の木鉢である。把手の上面、口縁部はいずれも平坦に作られ、胴部は緩やかな曲線を描いて下方に行くほどすぼまる。胴部の一部と底部を欠くが、器形の全形は窺える。外面はほぼ平坦で彫刻文様などはないが、口縁から約一センチメートルの位置に横方向に漆が剥落した部分が線状に周回している。内面には、把手の付け根部分にのみ、幅約〇・七センチメートルの低平な突帯が彫刻されている。

総高二五・〇センチメートル、長径四六・〇センチメートル、短径三二・〇センチメートル、

1点

青森県上北郡野辺地町字野辺地1-3

重文指定年月日:20140821
国宝指定年月日:
登録年月日:

野辺地町

国宝・重要文化財(美術品)

集落跡に隣接するた低地から出土した、赤漆塗の大形な木鉢。コナラ節の素材を楕円形に刳り抜き、長軸方向に一対の台形状の突起を造り出す。その上端面に、小型な巻貝の殻の蓋を連続して貼り付け、装飾していた痕跡がのこる。当時の高度な木工・漆工芸を良く示す。

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