御請来目録
ごしょうらいもくろく
概要
空海が唐から請来した新旧訳経、梵字真言、論疏章、曼荼羅、道具などの目録である。大同元(806)年8月に帰国し、同年10月22日に唐より持ち帰ったこれらのものを目録に記し、朝廷に献上した。本目録冒頭の上表文には入唐中に学んだ様子等も記されている。なお、このような請来目録は入唐した最澄、常暁、円仁、円珍等によっても作られ、伝来している。目録の概要は(1)新訳旧訳の経典を計142部247巻、(2)梵字真言讃など計42部44巻、(3)論疏章など計32部170巻、(4)仏菩薩金剛天等の像、曼荼羅、伝法阿闍梨等の影など計10舗、(5)恵果から付嘱された道具9種、(6)恵果からの阿闍梨伝法の印信13種となっており、それらが1点1点具体的に列挙されている。本資料は江戸時代刊。
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愛媛県歴史文化博物館