瀟湘八景和歌
しょうしょうはっけいわか
概要
後柏原天皇(1464〜1526)は後土御門天皇の第一皇子で名は勝仁、明応9年(1500)践祚した。紙中上方の二重線中に金泥龍文を施し、その下に瀟湘八景の和歌八首が書される。奥書には「明應十二中旬三品勝仁親王」とあり、それによるとこの和歌は連歌師宗祇の懇望により、当時彼が越後上杉家へ下向中に賜ったものと考えられる。なお明応は10年の2月に文亀と改元になっており、「三品勝仁親王」と款することからも、執筆は即位に先立つ明応9年以前の某年12月中旬と解される。
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