木工芸
もくこうげい
概要
豊富な樹種に恵まれたわが国の木工芸は、弥生時代の鉄製工具の普及、古墳時代以後の大陸からの技術者の渡来等によって急速に発展し、正倉院の木工品は現代の木工芸にも大きな影響を与えている。その後、わが国特有の素材をいかした和風化が進み、近代には木工芸の各技術分野に名匠が現れ、わが国の工芸の重要な一部門として認められるようになった。木工芸には、指物【さしもの】、刳物【くりもの】、彫物【ほりもの】、挽物【ひきもの】、曲物【まげもの】等の技法があり、いずれも長期にわたる入念な工程を経て、素材の特色をいかした制作が行われている。
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国指定文化財等データベース(文化庁)