竹工芸
ちくこうげい
概要
わが国の竹工芸は、豊富な素材に恵まれて早くから発達し、縄文時代の遺跡からそれを示す遺品が出土している。その後、奈良時代には唐の技法が導入されて技術が進歩し、中世には茶の湯の流行とともにわが国独特の作風を示し、近代以降は、高い芸術性をめざす優れた竹工芸作家が輩出した。
竹工芸の技法は、細く割ったひごを編み組みして造形する編組物【へんそもの】や、円筒形のままの竹を用いる丸竹【まるたけ】物等に分類され、素材の簡素な美しさと強靱で弾力性に富む特質を生かした制作が行われている。
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国指定文化財等データベース(文化庁)