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木製多宝塔

もくせいたほうとう

概要

木製多宝塔

もくせいたほうとう

工芸品 / 室町 / 関東 / 神奈川県

神奈川県

室町/1450

基壇上に裳階をつけ、蓋上に相輪を置いた方形多宝塔形の木製彩色舎利塔である。基壇は二重造出の地覆をつけ、四面上下框に束を立て、三間宛に分け、壇上四隅に擬宝珠付高欄を設け、総体黒漆塗。要所に鍍金魚子地唐花文の八双金物を打つ。基壇上に面取四柱を立てて台輪を置き、上に出組の斗栱を組み、軒裏に重種四方降棟の裳蓋を乗せる。軸の四面は三間宛とし四方中央に両面開板扉を設け、前後扉内面に四天王(内一枚後補)、左右の一方には天部形(一方は後補)を彩絵し、軸および軒裏は総て朱塗、壁は胡粉塗とし、四隅側壁に緑青竪連子を嵌め、要所に四華形釘陰を打つ、裳蓋上層は廻縁高欄をめぐらし円柱上三手先の斗栱を組んで二軒の蓋を受ける蓋は上下とも黒漆とし、蓋上には鍍金の相輪を立て宝鎖を下げ、各四隅には風鐸を付す。下層二重天井板の見上げは群青地に散蓮華を彩絵し、二重板の各裏面に墨書がある。

総高88.0 基壇高10.5 基壇方28.2 軸高14.2 軸方16.3 屋蓋(下層)方34.0 (上層)26.0
相輪高23.5 (㎝)

1基

神奈川県横浜市中区本牧三之谷293

重文指定年月日:19630701
国宝指定年月日:
登録年月日:

公益財団法人三溪園保勝会

国宝・重要文化財(美術品)

規矩整然とし、精緻を極めた木製多宝塔形舎利塔である、銘文に各種の工人並びに費用を記してあるのも珍しく、貴重な史料である。

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キーワード

多宝塔 / / 厨子 / 基壇

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