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月下歌吟図

げっかかぎんず

概要

月下歌吟図

げっかかぎんず

日本画 / 明治 / 日本

上村松園  (1875-1949年)

うえむらしょうえん

明治43年頃/1910年頃

絹本着色 軸装

103.2×40.6cm

1幅

庭の上空には、薄い雲間から満月が姿を現している。歌に詠もうと思案しているのか、月を見上げ紙を手にするのは女主人で、こげ茶地に花模様の打掛に、うぐいす色地に楓模様の間着(あいぎ)で帯は前結びにする。後姿の女性は、薄紅地に三つ銀杏七宝つなぎ模様の着物に、帯をやの字結びにし、衣裳から若い侍女と思われる。
髪型も女主人は武家風の勝山髷(まげ)、侍女は若い女性特有の島田髷で、二人とも元禄頃に流行した髱(たぼ)が後方下部へ突き出た格好となっている。
庭の描写は四条派の影響が見られ、季節感や女性の年齢、立場などがさりげなく表現されるなど見所の多い作品である。 

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キーワード

打掛 / 模様 / 女性 / 掛下

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