緑釉小壺
りょくゆうこつぼ
概要
"漢時代のやきものとして知られているものに、緑釉、褐釉という名で親しまれている低火度鉛釉陶がある。釉の主体は珪石などによるガラス質で、これに酸化銅、酸化鉄の呈色剤を加えるとそれぞれ緑と褐色が得られる。しかし、これだけではまだ釉薬とはならない。胎土にこの釉を熔着させるペースト、すなわち媒熔剤としての鉛を加えてはじめて完成する。
この緑釉小壺は墓に副葬するために作られた明器であって実用品ではない。壺の内部にまで緑釉がかかっていないのは、このためである。この種の壺の形式は、すべて当時の銅器及び漆器の形を写している。銅や漆器は貴重品であるから、それらに代わる明器として造られたのである。壺の基本的な形には鐘(ショウ)と瓿(ホウ)とがある。鐘はまるく張った胴に長い頸と台脚がつき、頸には盤状の広い口がつく。瓿は重心の低い丸壺で、立ち上がりの低い口がつく。標題の小壺の頸は長くはないが、総体の形式から判断すると鐘に属する。永い間土中にあったため緑釉が銀化現象を呈している。"
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