後藤新平筆「自治三訣」
ごとうしんぺいひつ「じちさんけつ」
概要
後藤新平は,昭和2年(1927)5月8日,龍ケ崎町青年会が主催した講演会のため,当時の龍ケ崎町を訪問しており,集合写真が残されている。
昭和2年5月8日の後藤新平の行動については,後藤新平記念館(岩手県奥州市)が所蔵する本人の日記に「龍ヶ㟢講演」の記載があるほか,同じく同館所蔵の秘書の日記にも「午前九時三十五分上野駅発 茨城縣龍ヶ崎へ 午後七時二十分上野駅着 帰京」との記載があり,龍ケ崎訪問の裏付けができるところである。
町内の大正座を会場に講演したのち,龍ケ崎尋常高等小学校(現龍ケ崎小学校)へも立ち寄り講演を行ったとされ,その際,「自治三訣」の書を同小学校に寄贈している。
「自治三訣 (花押) 人のおせわに ならぬやう 人の御世話を するやう そしてむくいを もとめぬやう」と,子どもにも読めるよう平易な書体で書かれており,現在は額装されて龍ケ崎小学校に保管されている。