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月に兎図

つきにうさぎず

概要

月に兎図

つきにうさぎず

日本画

尾竹越堂  (慶応4年(1868)~昭和6年(1931))

おたけえつどう

内寸124.6㎝×39.9㎝ 外寸210.8㎝×53.4㎝

一幅

伊藤家愛蔵品。兎が中秋の名月を仰いで夢想する姿を描く。しなやかな筆遣いで、月や秋草の特徴をとらえ、兎の柔らかな質感を表現する。飛鳥時代に中国から月兎伝説が伝わると、満月は「満願成就」、兎は「子孫繁栄」を表す吉祥画題として用いられるようになった。画面右下には、「越堂」の墨署に「越堂」朱文方印を捺す。越堂は明治時代に国民的人気を博した絵師・尾竹三兄弟の長兄。八華会を結成し文展で活躍した。

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