北寺町の宮宿(屋台1台、鳥居1基) 附:安政六年「歳徳大神家薹」棟札1枚
きたてらまちのみややど(やたいいちだい、とりいいっき) つけたり:あんせいろくねん「としとくのおおかみやたい」むなふだいちまい
概要
北寺町の宮宿(屋台1台、鳥居1基) 附:安政六年「歳徳大神家薹」棟札1枚
きたてらまちのみややど(やたいいちだい、とりいいっき) つけたり:あんせいろくねん「としとくのおおかみやたい」むなふだいちまい
江戸末期/1859年
多くの組み合わせ部材を使用した、組み立て式の2階建ての建造物で、普段は部材の状態で保管されている。正面に鳥居を配し、7段の階段を取り付け、2階部分に歳徳神を安置する構造で、周囲には欄干を廻らしている。屋根の形態は本屋、向拝ともに切妻入りの板葺きで、1階には端3方に庇がある。壁、建具については、1階の腰は板壁で、上部には明障子、2階には蔀がある。
高さ:5.675m 間口:1間半 奥行き:2間
1件
有形民俗文化財
歳神を地域共同で祀る形式は、出雲・伯耆地方に限られるが、とりわけ松江市部では、歳神は御輿の形で祀られる。かつては、歳徳神行事の際に、宮宿などの仮屋を作り、その上階に歳徳宮が安置されていたと考えられるが、その宮宿が現在にまで伝わる唯一の例として民俗的に重要である。