絵葉書「高岡名勝」
えはがき「たかおかめいしょう」
概要
「高岡名勝」シリーズの写真絵葉書である。発行者は未記載。すべて未使用。
1:桜の馬場
江戸初期以来、昭和30年頃まで北陸を代表する桜の名所であった。直線道路の両脇に土手があり、多くの桜が植えられている。その奥には家が立ち並んでいる。
2:古城公園 中の島
中の島は明治42年(1909)の皇太子北陸行啓に備えての公園整備の一環として、同40年に畑であった民有地1,365坪を市が買収し、その北西側を掘って水堀と繋げて造成した人工の島である。中の島には多くの人がいる。ボート遊びをしている奥には、現在の東屋(緑翠亭)の前身のものがある。またさらにその奥の小竹藪にも東屋があるが、この位置に現在、東屋は無い。本丸側の水際には菖蒲などが繁茂している。
3:古城公園記念碑
大正7年(1919)9月、鳥山敬二郎市長の尽力により建立された「瑞龍前田公遺徳碑」がみられる。奇麗な石碑や土盛りや葺石などから建立直後とも思われ、絵葉書の年代もその頃と推察される。石碑を眺める人物が中央におり、左奥には皇太子行啓の御野立所の記念碑とそれを囲む柵がみられる。本丸周囲は現在と違い、木の本数が少ない。