プトレマイオス地図帳
ぷとれまいおすちずちょう
概要
2世紀に活躍したプトレマイオスの世界観を復活させた地図帳。所収図は、16世紀初頭の最新情報に基づいた地図ではなく、古代に把握していた地理情報が中心となっています。ただ、巻末には中近東社会を中心に据えたハート型の新しい世界図が付され、西端には新世界アメリカ大陸を、そして東端には海岸線が不分明なアジアがみえます。さらにその東には三角形の形状をした“ZAMPAGU.INS.”(日本島)が描かれています。日本は、当時の基準子午線カナリア諸島から東に140~150度、経度からすればほぼ正しい位置にあります。地図の周囲には、蟹や天秤といった星座とともに風の神を描いています。
【古地図】