文化遺産オンライン

銹瑠璃青磁釉蓮鷺文輪花三足皿

さびるりせいじゆうはすさぎもんりんかみつあしざら

概要

銹瑠璃青磁釉蓮鷺文輪花三足皿

さびるりせいじゆうはすさぎもんりんかみつあしざら

陶磁 / 江戸 / 九州 / 佐賀県

佐賀県

江戸初期/1640年代頃

初期伊万里後半段階の三足皿で、褐色の銹釉・藍色の瑠璃釉・緑色の青磁釉に白色の透明釉・黄褐色の黄釉を加えた5種類もの異なる釉薬を組み合わせて多彩に表現し、一つの器の中にさまざまな技法を駆使したものである。
 器形は、轆轤水引きの後に型打ち成形して八弁の輪花とし、三足を貼り付けることで器に高さを加えている。底部は径の小さな蛇の目高台で、畳付を外縁から内側に向かって斜めに削ってやや上げ底状とする。
 内面の主文様の構図は、藍と白が対照をなす見込の群鷺とそれを取り囲むような外周の蓮からなる。施文の手法は、蓮池と群鷺を精緻な陽刻文で表し、文様の部位ごとに異なる釉薬を塗り分けて多色に彩るもので、見込には透明釉で白く表した体に銹釉で嘴・目・脚を加え、羽を線彫による陰刻で表した10羽の鷺を配し、背景の青海波には瑠璃釉を施す。外周には透明釉で白く表した水辺から蓮が伸び、背景の青海波には黄釉、蓮の茎には瑠璃釉、葉には青磁釉、花や蕾などには銹釉を塗り、葉脈などを線彫による陰刻で表す。見込と外周の文様帯は銹釉を加えた縄状の隆線で区切り、口縁に塗られた口銹とあいまって画面を引き締めている。外面は、底部以外にガラス分をほとんど含まない鉄漿を塗り、外側面には輪花の花弁に合わせて瑠璃釉で8個の丁子文を配している。三足には龍の顔かと思われる意匠を型押しで作り、青磁釉を塗っている。

口径23.1cm、総高6.6cm、底径8.1cm

1枚

西松浦郡有田町戸杓乙3100番地1

佐賀県指定
指定年月日:20180413

佐賀県

有形文化財(美術工芸品)

銹瑠璃青磁釉蓮鷺文輪花三足皿をもっと見る

地方指定文化財データベースをもっと見る

キーワード

/ / 釉薬 /

関連作品

チェックした関連作品の検索