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木造如意輪観音坐像

もくぞうにょいりんかんのんざぞう

概要

木造如意輪観音坐像

もくぞうにょいりんかんのんざぞう

木像 / 室町 / 南北朝 / 九州 / 福岡県

不明(院派仏師)

福岡県

南北朝時代~室町初期

木造如意輪観音坐像は像高61.2cm。後補とみられる髻を除く地髪部までの高さは50.4cmである。六臂(6本の腕)の像で、左足を屈して横たえ、右足は立膝として、足裏を重ねる輪王坐で蓮華座上に坐す。
桧とみられる針葉樹材を用いた寄木造で、目には玉眼を嵌入する。切れ長の目と太い鼻を配した面部、大小の四角い塊を上下に重ねたような体形、強く屈曲する衣紋や衣の縁の表現などに、南北朝時代から室町時代初期にかけての院派仏師の典型的な作風が認められる。
構造は、頭体の幹部が基本的に前後二材からなり、両肩上面は薄い材を挟んで体幹部の奥行きを増す。その他膝前、右膝周辺、髻(後補)、腕、腰脇などを矧(は)ぎ寄せている。像内は内刳りをして黒く塗り、表面は後補の漆箔が施されるが、その下層に当初の金泥塗の痕跡が残っている。構造技法ともに南北朝時代から室町時代初期の様相を示し、金泥塗は造像当初のものとみられ貴重である。

像高(地着~髻頂)61.2cm
幅42.6cm
像奥(別材足先含)34.0cm

1軀

福岡県行橋市大字下津熊1013

行橋市指定
指定年月日:20190604

宗教法人 大儀寺

有形文化財(美術工芸品)

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キーワード

/ / 矧ぐ /

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