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糺野お清水

ただすのおしょうず

概要

糺野お清水

ただすのおしょうず

その他 / 中部 / 福井県

福井県

現在、地元では糺野お清水と呼ばれている。かつては「おしょっさん」と呼ばれ親しまれていた。鯖江台地西側崖面裾に位置し、現在も湧水がみられる。もともと湧水池付近は笏谷石によって護岸が整備されていたようであるが、これまでの補修によって多くがコンクリート製護岸に置き換わり、笏谷石はわずかに見られる程度である。大きく5つに区画され、湧水のみられる最も東側の区画から西側にかけて①湧水部、②飲料水用、③野菜洗い用、④洗濯用、⑤おむつ洗い用というように用途別に利用されていたという。水が流れるこの区画の南側壁面には石垣が数段積まれ、さらにその上にはお茶の木が植栽されている。また、湧水区画の東側には笏谷石製の不動明王像が祀られている(銘文等は確認されず)。現在のお清水は、西縦貫線から杉本町方面を結ぶ道路(この道は畦道程度であったとのこと)から入る構造となっているが、昔は水落の北陸道から分岐して吉江を結ぶ旧道から入る道があったらしい。昭和初期までは村に暮らす様々な人たちが情報を交換する社交場であったということであるが、上水道の普及とともに利用する人は途絶えたという。また、台地上の開発によって森林が消えて以降、湧水量も少なくなったということである。

鯖江市糺町38字西宅地3番

鯖江市指定
指定年月日:20190329

記念物

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キーワード

湧水 / / 大溝 / 鯖江

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