任式部長辞令
にんしきぶちょうじれい
概要
明治22年(1889)7月23日、鍋島直大(旧佐賀藩11代藩主/侯爵)が宮中の祭祀や儀式、雅楽などを掌る宮内省式部長の職に任命された際の辞令。
直大は、特命全権公使として赴任していたローマから明治15年(1882)5月に帰国し、同月末に宮内省式部頭(しきぶのかみ)の役職を拝命。以降、宮内省式部のトップにあたるこの役職を13年間つとめた(改組に伴い、役職名は、式部頭→式部長官→式部長と変遷)。
また、栄子夫人や娘たちとも一緒に歌唱や演奏を行うなど、公私にわたり雅楽を嗜んだ。