紙本金地著色四季花鳥図〈狩野宗秀筆/六曲屏風〉
しほんきんじちゃくしょくしきかちょうず〈かのうそうしゅうひつ/ろっきょくびょうぶ〉
概要
桃山時代に活躍した狩野永徳の弟、宗秀(1551~1601)による作品。
左右隻両端に大樹を置き、両隻を跨いで遠景と水流を配する画面構成は、狩野元信が確立した類型的様式を踏襲する。また、荒々しく力強い筆法は一世を風靡した豪壮な永徳様式を示しており、桃山時代金碧四季花鳥図屏風の代表的作例である。
当代の遺品のうち製作優秀であり、近年の展覧会でも極めて評価が高かったことから、重要文化財に指定する。