金剛石目塗(蒔地)
こんごういしめぬり(まきじ)
概要
金剛石目塗(蒔地)は、静岡漆器の質向上のために、大正13年(1924)、静岡市の鳥羽清一によって考案された漆塗である。
これは、漆器の下地に川砂を用いる技法で、耐水、耐熱、耐酸性を向上させる効果があり、製作には以下の特徴を有する。
・素地には乾漆及び木製品を用いること
・下地は砂を用いた蒔地で、地塗、砂蒔地、蒔地固め漆塗、研磨を複数回繰り返すことにより、堅牢に仕上げること
・塗工程は、乾燥を挟んで複数回繰り返し、天然の漆液を用いること
・下地工程から研磨工程までの一連の作業を同一工房内で行うこと