北海道松法川北岸遺跡出土品
ほっかいどうまつのりかわほくがんいせきしゅつどひん
概要
7~8世紀頃、オホーツク文化期の集落跡出土品の一括。土器・土製品64点、石器・石製品百20点、木製品37点、樹皮製品6点、鉄刀子5点、骨角製品28点で構成される、総数260点の遺物。
木製品は、大小の槽(そう)、皿、椀、杓子(しやくし)などの什器(じゆうき)類、矢筒(やづつ)などの狩猟具類、熊や、シャチなどの動物意匠が彫刻された祭祀具類など多岐にわたる。動物意匠遺物は、土製品・骨角器にもある。この他石鏃・石錘・浮子・銛頭(もりがしら)・釣針等もある。
オホーツク文化を担った人々の集落跡出土品一括であり、当時の精神文化や、生活を復元するうえで、その学術価値はきわめて高い。