勝海舟筆荻窪八幡神社大幟
かつかいしゅうひつおぎくぼはちまんじんじゃおおのぼり
概要
幕臣で明治期の政治家、勝海舟直筆の大幟で、上荻窪村の氏子から荻窪八幡神社へ明治15年に奉納された。当時の神職であった小俣金重に男子が生まれた記念の品とするべく、氏子らが海舟邸を訪ねて揮毫を依頼、海舟はミゴ箒で一気に字を書き上げたと伝わる。
海舟の日記である「海舟日記」には、「上荻窪村、幟出来ニ付、渡し遣わす」(9月9日条)、「八幡幟認め遣わし候礼、端物料持参」(同月14日条)とあり、同社大幟との関わりが確認できる。昭和初期に社宝とされ、現在は三年に一度の大祭時に、境内の廻廊で展示が行われている。