海
うみ
概要
1961年に安井賞を受賞し、その後イタリアに渡って独特の抽象表現を完成させていく高橋だが、この作品はまさにその狭間、具象から抽象へと移行しつつある時期の作品といえるだろう。細部を省略し、記号化を進めながら、護岸の質感を連想させるブロックをコラージュで表現するなど、表現上の葛藤が感じられる。緊張感の有る佳品だが、現存する類似作品が少ないことから、高橋の作風の変遷を追う上でも貴重な作品といえる。
うみ
1961年に安井賞を受賞し、その後イタリアに渡って独特の抽象表現を完成させていく高橋だが、この作品はまさにその狭間、具象から抽象へと移行しつつある時期の作品といえるだろう。細部を省略し、記号化を進めながら、護岸の質感を連想させるブロックをコラージュで表現するなど、表現上の葛藤が感じられる。緊張感の有る佳品だが、現存する類似作品が少ないことから、高橋の作風の変遷を追う上でも貴重な作品といえる。
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