SOLEIL BLEU(青い太陽)
あおいたいよう
概要
1950年代の半ば、独特の絵肌と、詩情豊かな表現によって、一躍パリの人気作家となった菅井汲。しかし、わずか数年の後には「50メートル離れたところから見ても菅井の作品だと理解してもらえる作品」を目指して新しい表現を模索するようになる。この作品は、まさにそうした時期の作品で、絵肌の醸し出す面白みなどは微塵もない。素材の持ち味に寄りかかるのではなく、純粋に造形的な力による表現を求めたのだ。青に朱色という組み合わせが目を惹くが、色面の形やバランス、余白の取り方など、あらゆる部分が、より力強い表現となるよう、徹底的に検討されていることが感じられる。画面下部を左右から攻め合う斜線は軽やかだが、目にチカチカとする視覚効果は、作品全体にとっても重要なポイントになっている。