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元禄伊予国絵図(東・中予部分)

げんろくいよくにえず(とう・ちゅうよぶぶん)

概要

元禄伊予国絵図(東・中予部分)

げんろくいよくにえず(とう・ちゅうよぶぶん)

絵図・地図 / 江戸 / 愛媛県

江戸時代中期

紙本著色

182.0cm×452.0cm

1舗

愛媛県西予市宇和町卯之町4-11-2

参考:特別展図録『国絵図の世界~甦る正保伊予国絵図~』2024年 愛媛県歴史文化博物館

愛媛県歴史文化博物館

伊予国のうち主に東予及び中予の一部を描いた大型の絵図である。絵図の南側の部分が不自然に切れていることから、本来は伊予一国を描いたものが、何らかの事情により南側である中予の一部・南予を描いた部分が欠落したとも考えられる。本絵図は、村の所在・街道・山地・川・海路などが詳細に記されており、伊予国の地勢を概観することができる。また、温泉郡・久米郡・和気郡・風早郡・野間郡・越智郡・桑村郡・周布郡・新居郡・宇摩郡の村々がそれぞれ所属する郡ごとに色分けされている。
本絵図の様式・内容は、元禄期の国絵図の特徴に酷似している。また、本絵図の各郡の石高は『元禄村浦記』に記された石高と全く一致している。これらのことから、本絵図は幕府に献上された元禄国絵図の下絵図か、あるいは写しと考えられる。

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