ノグチゲラ
のぐちげら
概要
S52-1-010ノグチゲラ.txt: 昭和47年5月15日天然記念物として指定されたノグチゲラは、キツツキ科のノグチゲラ属に属する一属一種の鳥類でわが国固有の種であるとともに、沖縄本島北部の伊湯岳から西銘岳にかけての亜熱帯広葉樹林帯にのみ生息する世界的にも珍稀な野鳥である。
体長は約30センチの中型のキツツキで、体色は全体がほぼすすけた褐色をしている。雄では額から後頭部にかけて暗紅色であるが、雌では黒い。翼は黒く風切羽は外弁に三条の白い横斑があり、飛翔時には白い縞のようにみえる。
巣は他のキツツキと同じように木に穴を掘って造るが、ノグチゲラはシイやタブの老齢木を選び穴を掘る場合が多いという。また、繁殖期は雄雌一番でほぼ20ヘクタールのテリトリーを形成することなど、その生態はしだいに明らかになりつつあり、また生息数も100〜200羽程度と推定されている。地域を定めず指定するものである。
S47-5-186ノグチゲラ.txt: 沖縄本島北部山地の原生林地帯のみに生息する一属一種のキツツキで、湯河山から与那覇岳、辺野喜岳にかけてシイ、カシ林等に生息し、その個体数もきわめて少ない。
1939年の蜂須賀氏の調査によると当時の総数で100羽をこえないとされていたが、その後の原生林の伐採を考えると、絶滅の危険がきわめて高く、その保護は緊急を要するものである。
所蔵館のウェブサイトで見る
国指定文化財等データベース(文化庁)