尺時計
しゃくどけい
概要
国産、壁掛け用の時計。江戸時代の日本は、日の出、日の入りの時刻変化で一刻(約2時間)の長さが変化する不定時法であった。これに対応するため、時刻板の数字が動かせ、一刻の幅を変えることが出来る作りになっている。時刻板の数字は、一つは漢数字(写真右)、一つはローマ数字(写真左)で書かれている。
佐賀藩武雄領が行なった貿易港長崎でのさまざまな物品購入の記録である「長崎方控」には、長崎の細工師金子吉兵衛への注文に「一 高サ一尺一寸位常ノ仕立テ四ツ半 前時示蘭文字昼夜二十四時ニ〆」と記されるなど、随所に「尺時計」の記述が見られる。
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