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伝教大師求法書等

でんぎょうだいしぐほうしょとう

概要

伝教大師求法書等

でんぎょうだいしぐほうしょとう

歴史資料/書跡・典籍/古文書 / 奈良県

隆勝筆

鎌倉時代 13世紀/正応2 1289

紙本 墨書 巻子

縦30.6 長372.0

1巻

重要文化財

 最澄(伝教大師、767~822)の書状6通、最澄の遺言状1通、最澄の弟子である円澄(772~837)の起請状1通を写し収めたもの。
 書状6通のうち、5通までが空海(弘法大師、774~835)に宛てたもので、経典や儀軌などの借用を依頼したり、弟子への付法を乞う内容になっている。他の1通は愛弟子の泰範に宛てたもので、高雄山寺(現在の神護寺)において空海から灌頂を受けることを勧めている。
 巻尾に正応2年(1289)3月18日の奥書があり、本巻が醍醐寺の隆勝(1264~1314)の書写になることを明らかにしている。
 『伝教大師求法書等』の古写本としては、本巻は平安時代後期に書写された仁和寺本に次ぐものである。

奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.308, no.137.

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キーワード

/ 奈良 / 書写 / 国立

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