白老仙台藩陣屋跡
しらおいせんだいはんじんやあと
概要
安政2年4月、仙台藩は東蝦夷地白老から知床岬までの警備を命ぜられ、最初元陣屋を勇拂に置くことになっていたが、翌3年、勇拂は地理上不適当當であったため、白老に替えることを許された。
陣屋は南方海岸に近く、ウトカンベツ川の右岸にある。直径約126メートル乃至100メートルの円形状に地を■して低い土塁をめぐらし、その前方約250メートル、海岸方向に向って堅固な虎口を設けている。背部には焔硝庫の跡があり、陣屋構の外に藩士の墓地がある。また背部小丘上に塩釜神社が祀られている。
遺構今なお、見るべきものがあり、幕末北辺防備の遺跡として価値あるところである。