おやま囃子
おやまばやし
概要
この芸能は、秋田県仙北郡角館町の神明社およびお薬師さんの祭礼(九月七日~九日)に各町内から曳き出されるおやま(飾山)の上で行われる。おやまは東京で言う山車のことで、屋台上に岩山を形づくり武者人形などを添え、下層に囃子方、踊り子の舞台があるもの。
おやまは、踊り子と大太鼓、小太鼓、鼓、笛、三味線、スリ鉦、歌の囃子方を乗せて神明社に集まって来るが、神社に参る時には「上り山」、下る時に「道中(下り山)」の囃子を奏し、途中ところどころに立ち止まり、「二本竹」「けん囃子」など踊りのついた囃子となる。右のほかに「こやま囃子」「下がり藤」「六法」「勘ちがい」などの囃子、「秋田おばこ」、「秋田甚句」などの踊りもある。
ここでは囃子のほかに、屋台上の狭い舞台という制約の中で美しく見せる工夫のこらされた手踊がにぎわいを添えており、地方的特色のある芸能である。
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