隠岐国分寺蓮華会舞
おきこくぶんじれんげえまい
概要
国分寺の法会に演じられるもので、舞はもと十数番あったらしいが、今は「麦焼舞」「眠り仏」「獅子舞」「貴徳山神」「竜王」「太平楽」「仏舞」の七番を伝えている。舞の出退場にはそれぞれ、出楽、入楽を奏し、各舞にはそれぞれの楽を奏する。楽器は蟯【とう】、笛、饒鉢【にようはち】を用い、太平楽以外はそれぞれの仮面を使用する。本祭、裏祭を隔年に行ない、本祭には舞の全曲、裏祭には「眠り仏」のみを舞う。
芸態に舞楽、延年のおもかげをしのばせるものであり、芸能史的に価値高く、地方的特色も顕著である。