讃岐及び周辺地域の砂糖製造用具と砂糖しめ小屋・釜屋
さぬきおよびしゅうへんちいきのさとうせいぞうようぐとさとうしめこや・かまや
概要
わが国の砂糖きびの栽培と砂糖の製造法は、江戸時代初期に讃岐でも行われるようになった。高松藩は薩摩から製糖の技法を学び、文化5年(1808)には和三盆糖という上製白糖の製造に成功した。
この資料は、讃岐地域における、砂糖きび栽培・白下糖製造・和三盆糖製造の各工程の用具をとりまとめたものである。また、砂糖きびの汁をしぼる「砂糖しめ小屋」は、坂出市に残存した2棟を移築したもので、柱を持たない円形平面の建物である。砂糖きびのしぼり汁を煮つめる「釜屋」は、明治42年創建で、切妻造り、桟瓦葺きのものである。