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象嵌彩信楽早春の芸予大壷

ぞうがんさいしがらきそうしゅんのげいよおおつぼ

概要

象嵌彩信楽早春の芸予大壷

ぞうがんさいしがらきそうしゅんのげいよおおつぼ

陶磁

今井政之  (1930(昭和5)年-)

いまいまさゆき

平成12年/2000年

陶器

高30.5 胴径41.0

1口

【作品解説】
壺をぐるりと囲むように表現されているのは、尾道の名産品“でべら”。えらの部分から荒縄を通し、11月〜2月頃の冷たい潮風にあてて作られるタマガンゾウビラメの干物です。でべらを干す風景は、冬の瀬戸内を代表する景色でもあります。作者は、うつわ本体とは異なる、色土をはめこんで文様を表現する象嵌という技法を得意としています。なかでも「面象嵌」と呼ばれる、大きな文様を施す表現は、技術的に大変難しく、作者が長年をかけて実現させたものです。

【作家略歴】
1930(昭和5)
大阪市に生まれる

1943(昭和18)
父の故郷である竹原市に移り、広島県立竹原工業学校金属工業科入学

1947(昭和22)
同校卒業後、岡山県備前市伊部の鈴木黄哉、西川清翠のもとで修業を始める

1949(昭和24)
倉敷市、岡山県工業試験場窯業分室勤務

1952(昭和27)
京都の初代勝尾青龍洞の門人となる。京都青陶会の創立同人となり、主宰の楠部彌弌に師事

1953(昭和28)
第9回日展初入選(「躍鳥扁壺」当館蔵)

1959(昭和34)
京都五条の浄雲寺境内のアトリエへ移り、陶芸家として独立
1965(昭和40)年頃から登り窯の煙が大気汚染問題を引き起こし、1968(昭和43)年に大気汚染防止法、1971(昭和46)年には京都府公害防止条例が施行され、京都市内で登り窯を焚くことができなくなる

1966(昭和41)
京都山科の清水焼団地へアトリエ建築

1971(昭和46)
岐阜県可児郡古城山に共同登り窯の兼山窯を築く

1972(昭和47)
裏千家15代鵬雲斎家元より豊山窯の窯銘を受ける

1978(昭和53)
京都の駒井兵次郎により、竹原に竹原豊山窯を築窯

2001(平成13)
芸予地震で皿を焼く穴窯が歪み、大皿焼成のため新しい穴窯を築く

2003(平成15)
日本芸術院会員

2008(平成20)
京都府文化賞特別功労賞受賞

2018(平成30)
文化勲章受章

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キーワード

竹原 / / 工業 / 京都

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