出羽島大池のシラタマモ自生地
でばじまおおいけのしらたまもじせいち
概要
S44-12-022出羽島大池のシラタマモ自生地.txt: シラタマモは、シャジクモ科植物の一属で、日本ではこの一種だけが知られている。かつては秋田県八郎潟で発見されたが干拓事業のため失われ出羽島が唯一の自生地となった。本種の世界における分布は、アフリカのリビヤ砂漠内の塩水性の池、インド洋上のモーリシウス島、南太平洋上のニュー・カレドニアで知られているだけで、熱帯地方に不連続分布している。わが国では、その中でも例外的に温帯に分布しており、シラタマモが中生代に栄えたシャジクモ類の遺存的原生種であることを、淡水産の多いシャジクモにあって半[[鹹]かん]水に生育することともに裏付けている。出羽島大池は、海水2・淡水1というシラタマモ生育の条件をそなえており、海水は海岸の巨礫の間を通じて適度に供給されている。