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大黒天立像

だいこくてんりゅうぞう

概要

大黒天立像

だいこくてんりゅうぞう

彫刻 / 奈良県

鎌倉時代 13世紀

木造 檜材 一木造 割矧 彩色(剥落) 玉眼 立像

像高56.3

1躯

 頭巾(ずきん)・袍(ほう)・袴を着用し、手足を大きく前後に出して疾駆する姿の像。生彩に富んだ面貌と躍動する身体の描写、着衣の巧みな風動表現などに、いかにも鎌倉彫刻らしい潑剌(はつらつ)とした感覚が認められる。異形(いぎょう)の大黒天像とみなされ、「走り大黒」の名で親しまれてきたが、近年では寺院伽藍(がらん)の守護尊である伽藍神中の「感応使者」にあたると考えられている。伽藍神は宋代中国の影響をうけて、鎌倉時代以降、禅刹(ぜんさつ)と泉涌寺(せんにゅうじ)系の律宗寺院を中心にしばしば造立された。京都・東福寺には、本像と着衣・姿態が酷似する像がある。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.114, no.149.

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キーワード

Nara / / Museum / National

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