多良間の豊年祭
たらまのほうねんさい
概要
宮古郡多良間村の豊年祭である。これを八月踊ともいう。多良間島の八月御願【うがん】には、各御嶽【うたき】で盛大な祭事があり豊年の祈願が行われ、その祭事の時(旧暦八月吉日を期して三日間)行われる。初日が字仲筋、二日目が字塩川、三日目には両者が参加する。いろいろな芸能が終日にわたって展開されるが、獅子舞、棒踊、二才【にせ】踊、シニツキ踊、ユリツキ踊などの民俗芸能から、明治になって沖縄から入ってきた組踊や古典舞踊までが踊られる。多良間島の芸能を知るためには欠くことのできない要素をもち、沖縄の豊年祭を代表する一つである。