深堀家文書(三百八十六通)
ふかぼりけもんじょ
概要
深堀氏は、鎌倉時代に本貫地上総国深堀から肥前国彼杵郡戸八浦に移住して活躍した、いわゆる西遷御家人である。この文書は、深堀氏が彼杵郡において発展する基となった、建長七年(一二五五)三月廿八日将軍家政所下文を始めとして、総通数三百八十六通を数えるが、その大部分は鎌倉・南北朝時代のものである。西遷御家人の九州下向前後の事情、新地頭としての所領支配の展開、蒙古合戦における活躍、惣領制の発展、及び南北朝動乱期の一族の動向など、いわゆる西遷御家人の歴史を最も具体的に伝えている。